【大阪】原状回復の基礎知識！飲食店の原状回復の内容・注意点も解説

原状回復の定義とその範囲

原状回復とは、賃貸物件を退去する際に借りたときの状態に戻すことを指します。飲食店の場合、厨房機器の設置や内装工事など特有の改装が行われることが多く、これらをどこまで元に戻す必要があるのかは、契約内容によって異なります。

具体的な原状回復の範囲と基準については、事前に不動産オーナーとしっかりと合意形成を行うことが重要です。後々のトラブルを避けるためにも、契約時の内容を明確にしておくことが求められます。

事業用物件と民間住宅の違い

店舗などの事業用物件と民間住宅では、原状回復の範囲が異なります。民間住宅の場合、経年劣化や通常の消耗は原状回復の対象外とされています。これに対して飲食店などの事業用物件は、「契約時の状態に戻す」ことが求められます。賃貸借契約書には、原状回復を貸主指定の業者で行うことが明記されている場合が多く、工事費が高額になるケースもあります。事業用物件では、借主の責任において原状回復を完了させなければならないため、契約書の内容を正確に理解し、必要な準備を行うことが重要です。

スケルトン工事と居抜きの違い

飲食店の原状回復には大きく「スケルトン工事」と「居抜き」の2つのタイプがあります。

スケルトン工事

内装や設備をすべて撤去し、建物の基本構造（骨組み）だけを残して元の状態に戻します。この方法は、次に入るテナントが全く異なる業態である場合や、オーナーが物件の汎用性を高めたい場合に選択されます。

居抜き

居抜きは、特定の設備や内装を残して次のテナントに引き継ぐ方法です。この方式では、引き継ぐ側が設備や内装の一部を利用できるため、新たなテナントにとっては初期投資を抑えられる利点があります。

選択する原状回復のタイプは、賃貸借契約書に記載された「原状回復」の項目を確認する必要があります。

飲食店の原状回復工事の内容

飲食店の原状回復工事は大きく分けて、内装解体工事・補修工事・設備の撤去・廃棄物処理の4つに分かれます。

内装解体工事

客席の間仕切りやカウンターなどの造作物を解体します。店舗の外に設置された看板の撤去なども含まれます。

補修工事

壁や床に生じた損傷や、電気配線・ガス管などの設備を修復します。油煙やタバコの煙などで汚れた壁は、ペンキの塗り直しを行う場合もあります。

設備撤去

店舗運営中に新しく設置した厨房機器や照明器具、ケーブルなどの設備を撤去します。

産業廃棄物処理

原状回復工事で発生した産業廃棄物を、自治体の規則に従って適切に処理します。

このプロセスを適切に計画・実行することで、飲食店の原状回復を効率的に行うことが可能です。

飲食店における原状回復の注意点

飲食店の原状回復においては、いくつかの重要な注意点があります。

工事範囲の明確化

原状回復工事において、工事範囲の明確化は非常に重要です。飲食店の場合、厨房機器の撤去や内装の解体など、特有の作業が必要になることがあります。このため、事前に貸主や管理会社との間で工事範囲について詳細に合意を取り、契約書に記載しておくことが不可欠です。

契約書や特約の確認

飲食店の原状回復工事では、契約内容の事前確認が必須です。賃貸借契約書や特約には原状回復の範囲や条件が明記されているため、これらを確認し、不明点は早期に解決しましょう。これによりトラブルを避け、スムーズな原状回復が可能になります。

飲食店オーナーが直面する原状回復は、計画的かつ戦略的に進めることで、スムーズに完了させることが可能です。

株式会社R2は、店舗の撤去作業から原状回復工事までを一貫して行うことにより、スピーディーかつ低コストのサービス提供を行っております。閉店屋としての実績と経験を活かし、飲食店の閉業・原状回復工事をトータルでサポートいたします。大阪を中心に兵庫、京都でも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。